BLOSSOM通信

やはり、あってほしい!「上司と部下の信頼関係」

テレビで放映された上半期のドラマの中で、毎週楽しみにしていたものがありました。

『HOPE~期待ゼロの新入社員~』は、
囲碁のプロ棋士の夢に挫折した主人公が、総合商社で働くこととなり、満足な社会経験も学歴も無い中、組織の一員として認めてもらえるよう、ひたむきに仕事に向き合う姿を描いたヒューマンドラマですした。

「普通の人」が、就職活動をし、仕事をし、人間関係をつくっていくことは、いつの時代も大変なのかもしれないと、改めて考えてしまいました。

今の時代なのに、
「耐えて、耐えて、その先にきっといいことがある・・・」的な、
昭和を感じさせる浪花節のような言葉を吐いて部下を引っ張る部長がかっこいい。
強いものや大きいものに支配されがちな中で「自分」をもって生きている部長。
すごくかっこいいけど、ストレスかかっていることが伝ってくるし、そんなに苦しんで、何を得ることができるのだろうか、と考えてしまいます。

とにかく「人間臭い」営業課の部長。
近代的な商社、人が多い一流企業。
そんななかで、ほんの少し浮いてしまうようにみえるのが、今の時代のビジネスパーソンの悩みであり不安であり、現状のようにも思えました。

私もどちらかというと、浪花節派。
今の時代に生き残れていくのか、また必要とされるのか…考えることがあります。

ドラマな、大きさと強さには、かなわなかったような終結でしたが・・・。
結局部長は退職を促され、契約社員は規定により社員にはなれず、「やっぱりね」とうつむきながらうなずくしかない、想定内の締めくくり。

ビジネスパーソンが見据えていかなければならないのは、
いい仕事?出世?安定?

そして、私の中に一番深く刻み込まれたものは、「上司と部下の信頼関係」でした。
「信頼関係」が生まれるような仕事を共にでき、
仕事を通して人生を教わり、
だからこそこの上司について行こう、ついて行きたいと云う想いが強くなります。

う~ん、わかる、わかる!

どれだけ真摯に仕事に向き合っているか。だから妥協はしたくない!
損しいる気分はぬぐいきれないけれど、でもわかっていてもそこに向かっていこう!!
厳しくてきつい上司だけれど、本音がビンビン伝わってくる。
馬鹿正直で、実は最高のやさしさと温かさの人柄で、部下を誰よりも守ってくれる上司。

皆がそれぞれ相手を思いやり、気遣いながら、仕事を進めているのです。
何度ウルウルしたことか。

このドラマの原作の

未生(ミセン)”とは韓国特有の囲碁用語で、“死んでもいないし、生きてもいない石”という意味で、“困難に直面しても諦めなければ必ずチャンスは来る”というメッセージが込められているそうです。
先々の予測が立てられず、かといって夢を描くほどロマンがなく・・・そんな今の私たちの状況とつながっているようにも感じたドラマです。
その中で、でもしっかり、自分を持つことの豊かさと優しさが必要なのでしょう。

さて、そんなこんな考えていると、
新聞でこのような記事を見つけました。
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私もこの部長が上司なら、「ついていきますっ!!」です(笑)

#上司
#HOPE
#未生