BLOSSOM通信

しっかり考える時間

NHKの朝の連続テレビ小説【あさが来た】は、今女子大学校の開校に向けて、いよいよ、というところです。

受験を終えて、4月から希望の大学に進学する方もいらっしゃるでしょう。

“希望の大学”とは、どのような大学でしょう?

さて、今朝はあさの娘の千代が、

「結婚しないなら大学にはいるのもいいのかなぁ・・・」的な発言をします。

ま、正直わからなくもない。

明確な目的や意思がないまま、こっちよりあっち、と選択してしまうことはないことではありません。

その発言に、女学校の同級生のぶちゃんが、目を三角にして言うのです。

「大学校は本当に勉強したい人、学びを社会に役立てたいと真剣に考えている人だけがいくところ。いい加減な気持ちじゃ許さない」

という抗議です。

これまた、

深いなぁ、そうだよなぁと考えてしまいました。

真剣さが必要です。

こののぶちゃんは、親に勉強より嫁に行くことを勧められています。

のぶちゃんは勉強大好きな子です。

本人の中のそのような葛藤もあるからこその、この深い言葉なのでしょう。

そして、近年の教育ってどうなっているのか、大学進学を考える人はどうなのか、と考えてしまいました。

なんだか、大卒が高卒と同じように、当たり前化しています。

なんと大卒者の多いことか。

でも、なんの目的もなく、将来の夢もなく、こっちよりあっち、就職するよりはとりあえず引っかかりそうな大学、と選択した可能性のある学生も少なくない現状も目にします。

世の中が色々な意味で“豊か”になった背景もあるのでしょうか。

もったいないです。

4年という時間。無意味な時間にはしてほしくありません。

“目的”が無いと、最後に得るものは“達成感”ではなく、 “結果”です。

しかも、大学の4年間は、丸々勉学に費やせる時間でもありません。

就活がメインになり、就活を有利にするためのサークル活動、部活動になっていたり、実際の就活に1年以上も時間がかかっているのです。

本末転倒です。

誰が、何が悪いのかはわかりませんが、なんか違います。

学生ばかりではなく、社会人としても、

私たちはしっかり自分を持ち、自分と対話し、

・何がしたいのか

・何に向かって行きたいのか

・そして何を手に入れたいのか

を、考える癖をつけたいものです。

大事な時間を無駄にせず、真剣に人生を歩みたいものです。

“目的”が無いと、最後に得るものは“達成感”ではなく、 “結果”でしかないのです。

4月から新しい環境で新しいスタートをきるかたも多いことでしょう。

スタートラインに立った今、ゴールをどこに決めるか、しっかり考える時間にしたいものです。

2016.3.18