BLOSSOM通信

「成長」の仕方

米国NLP協会認定のトレーナー資格を取得し、NLPのコース等を開講するようになって9年がたちます。

札幌が拠点ですが、私の元、プラクティショナー資格を持つ人は150名以上にもなります。

とはいえ、厳密な試験があるわけではなく、コースを修了したからといって、NLPのテクニックや理論を100%実感できるかと言われれば、実感し実践していくには、更にしばらく時間を費やすことが多いと感じています。

なので、
「全然わかりません!!」と言われることがあります。
「わかった気がしていたけど、講座が終わると、全然使えてません!!」とも言われます。
『ええっつ~~!あんなに熱弁振るったのにぃ~~!!!』と一人心を痛めます。(笑)。

ビジネス研修でも、ビジネスマナーや接遇の研修は特に“型から入る”研修です。
おじぎの角度や名刺交換、言葉遣いは、つべこべ言わずに見本通りに身に付けてもらうことが習得の近道です。

そして、NLPも“型から入る”学習法です。

NLPの講座スタート時には
「まずは素直に「そうなんだ、やってみよう」と思ってください」とお願いはするのですが、
邪念があふれ出してくるようです。
あまりにも普段自分がやっていることが多いので、“別のやり方”というのに、抵抗感を持つのかもしれません。
「いちいち人の話を聴くのに、それをしなきゃならないの?いつもの自分流で大きな問題ないけど!?」って感じでしょうか。

そして、授業中は素直にやってみたとしても、それを継続できるか、というと、これまた大きな壁となってしまいます。
“意識”がそこまで続かない現実があります。

という私も決して良い生徒ではなかったので、
素直に聞けずに、受け入れられずにNLPを学んだので、納得し本当に身につくまで、時間をかけてしまいました。
人は何をするにせよ、『素直になる』というのは重要かつ必要なことですね。

NLPのスキルに【モデリング】があります。
これは良い見本を見つけたら、そっくりそのまま真似をする。手本にしようということです。
幼いころ習った習字も、学生の頃学んだ英会話も、そして社会に出ての仕事も、そう言われればそのように覚えて身に付けてきたのです。

それが大人になればなるほど、言い訳めいたことが多くなってしまって、せっかくの見本をないがしろにしてしまうことがあるのです。

そして、米国マクドナルドの創業者レイ・ブロックが「継続は全能なり」といいました。

【モデリング】の後は、継続が必要。
他人の技術やスキルを自分のものにするには、手本にするだけではそうはなりません。
使い続けて自分が自然に、そして自分の技術やスキルとして使えることがゴールです。

勉強はもちろん、これは仕事にも言えることですね。

物事は『真似る』ということから始まるのです。
そしてそれを続けていくと『理解』につながり『実践』がスムーズになります。
そんな『継続』の中から『創意工夫』が生まれます。
技能を身に付ける時の鉄則です。

そして、NLPは【人間学】だと私は考えています。
わずか数か月で人間学を理解することは、確かに簡単ではないです。
でも、自分の選択と決断で“今”があるのだから、ゴールを忘れずに『継続』していれば、どこかで何かに気づけるはず。
ある時、ステップアップしている自分に気が付くことがあります。

人の成長は永遠です。
手ごたえのある「成長」にしていきたいですね。