BLOSSOM通信

「人生で迷ったときには、自分の心が『暖かい』と思う方を選びなさい」

『人生は選択と決断の繰り返し』

本当にその通りで、だからこそより多くの選択肢の中からベストの決断をしたいと、心理を学び活かしているつもりの私が居ます。

NLPを学んで、決断の“決め手”のようなものが理解できたような気がしています。

理屈だけでは納得が出来ない、感情だけでは動いていいはずがない。

そんな時、『一致感』という言葉を唱えて、私は決断します。

理屈(理性)と感情の一致感です。

とはいえ、“感情”という無意識の占める割合が多い人間の言動ですから、自分の無意識のなかで違和感のないことが大事なのだと信じています。

『全盲の僕が弁護士になった理由』という本があります。

この全盲の弁護士大胡田誠氏をモデルとしたドラマが昨日(12月1日)放映されていました。

ご覧になった方も多いと思います。

全盲でも、弁護士になることが出来るんだぁ…。

全盲ということは、かなり苦労をしたんだろう…。

そのハンディが大きすぎ、正直大変さが想像もつきません。

なんて世の中には、自分に強い人がいるのだろうと、感嘆の声を上げるのみです。

大胡田弁護士は、もちろん簡単に司法試験に合格した訳ではないようです。

木っ端みじんに砕けたこともあるようです。そう、何度もです。

もういいかな、もうやめた方がいいに違いないと考えたこともあったそうです。

周囲からみれば、いい大人が(本人の中では勉強のためとはいえ)日中はニートのように仕事もせずにぷらぷらしているように見えてしまいます。

自分が選択をして決断したとはいえ、思ったようにうまくいかなければ、気持ちが萎え、『自分の選択と決断が間違いだったのかもしれない』そう考え始めるのは時間の問題でしょう。

この暗闇のような時が、本当の『選択と決断の時』なのです。

「もう辞めるべきかもしれない」と口にした彼に、
そのとき大胡田氏のお母さんは良いとも悪いとも言わず、 「人生で迷ったときには、自分の心が『暖かい』と思う方を選びなさい」と言うのです。

「きちんと準備をしてきた人間にとっては、もうだめだと思ったときが、限界の先にある自分にもっとも近づいた瞬間なのだと思う。
それはとても怖い瞬間かもしれないが、見方を変えれば、古い殻を脱いでもう一回り大きくなるチャンスがすぐ手の届くところまで来ているということである」

彼の著書の中の言葉です。

私は、ものすごく悩んで、決めかねるときは、

理由や理屈以上に心のままの一致感にゆだねることにしています。

私の心が暖かいと思う方だったのだと、あらためて思いました。

自分の心で本当に暖かさをキャッチするためには、まだまだ修行も必要ですが、

この『一致感』という概念が、NLPを学んできた私を一番成長させたことかもしれません。

2014.12.2