3月14日。
突如、病気になった私の愛犬。
あれからもう一カ月以上。
人間の病名だと、もう死ぬでしょ!と言いたくなる病気だが、ワンちゃんなので、また癌ではないので、細々と命がつながっているのかもしれない・・・
病気を知って、数日は、彼が死んでいくことしか、考えられなかった。
どんな注射をしても、どんな薬を与えても、どんなに病院に行っても、「あと何日・・」いや「あと何時間・・」と思った時もあった。
冷静に考えれば、彼は13歳。
人間でいえば73歳くらいのおじいちゃんだ。
私は勝手に『18歳までは生きる!』と思っていたが、それは長生きすぎるのかも。
病気発覚、悪くなって数日は、本当に『ペットロスの予行演習』みたいで、何も手がつかなかった。
どうやって仕事をしていたのか・・・思い出せないほど。
あれから週に2~3回の通院と、たくさんの薬と、2回の輸血と・・・
輸血をすると、状態が良くなり、1,2日、私も気持が落ち着く。
でもまた、すぐに、確実に数値が下降するので・・・なんとも落ち着かない。
もしかしたら、また近日中に輸血かも。
もしかしたら、このまま回復に向かわないかも。
・・・・・・
でも、今は、彼がこのままでは命を落とさないと信じている。
理由はないが、・・・そう信じている。
良くなるかどうかは分からないが・・・信じている、死なないと。
個々数ヶ月、私の心が、ちょっと乾燥気味だった。
なんだかいつも、時間に追われて、潤いを失っていた気がする。
嬉しいことも、悲しいことも、気遣うことも、優しさも・・・
自分本位で、自分勝手で、人に、ものに、接していた。
彼が病気になって、私の心が・・・反省している。
泣いた涙のせいかもしれないが、『感じる心』に戻った。
病院では・・・、
自分のペットにたくさんの愛情を注いでいる人たちを見た。
自分の家族のことのように心配してくれた病院長の奥さんがいた。
「(心配で)雲の上にいるみたいに感じるよね~」って言われた。
そして、この院長先生がとても犬語が堪能なことにも気がついた。
そして、そして、・・・NLPの受講生のひとこと。
彼は、偶然息子と同じ名前で同い年。
東京からひとりで北海道に来て獣医さんになって仕事をしていた彼。
仕事をしていた地域性と合わず、今、新たな目標に向かって歩き出している人だ。
NLPの初回の授業があった日は、彼と2度目に会った日。
そして、うちのわんこが病気になって一月の頃で、ちょっと、そんな話題になった。
彼の見立ては、病院の先生から説明をうけていたことと一致していて(当然のことかもしれないが)、そして、その日、授業が終わって、最後まで教室に残ってくれて、こう言った。
「わんちゃん、喜んでますよ、感謝してますよ。
病気でも治療してもらえない犬や、心配してもらえない犬がたくさんいるんです。
病院で診てもらえて、治療してもらえて・・・。飼い主さんだけが決めれることなんです。
だから、感謝してますよ。」
って。
なんだか、沁みた・・・
うちのわんこはまだ死なない!
私が決めた!
2012.4.17