あっという間にもう6月も後半。
2016年も半分が過ぎようとしています。
そんな中4月に入社したフレッシュマンは初めてのボーナスにワクワクしている反面、仕事に対し想像と違う部分に苦しんでいる人も少なくないのかもしれません。
また。転職をした方も、中途からの再スタートは、自分と新しい組織とのずれを感じることが多いと思います。
ワクワクした気分で、期待感もあったはずなのに、現実は…。
自分は何のためにこの仕事、この会社に入ったんだろうか…。
その背景には、この時代の何とも言えない閉塞感もあるのかもしれません。
頑張っても、無理をしても、得になっているようなことがないのです。
じゃあ、自分が「ほんとうにやりたかったこと」をしたほうが良いのではないかと、考え込んでしまいます。
20年前は・・・
実はたいしてその仕事が好きで無くても、そう、多少の不満があっても、継続することができたのです。
なぜなら、ちょっと人より長く働けば給料があがったから。
人よりちょっと頑張って成果が上がると認められたから、だと思います。
「ハングリー」という言葉がはやっていました。
そして「ハングリー」でいると、仕事の結果が出やすかったのです。
多少嫌なことを我慢して働けば、お金が入ってくるのが仕事。
そんな定義づけが可能な時代でした。
でも本当は・・・
仕事とはお金をもらうためだけのものではなく、嫌なことを我慢することを強いられるものでもないのです。
仕事とは、誰かの役に立つことなのです。
誰かの役になっていることを描けていると、それが仕事のやりがいにつながっていくのです。
さて、では、たまに私たちの脳裏で騒ぎ出す、
「本当に自分がやりたかったこと」とは?
夢中になって時間も忘れてしまうようなこと。
お金もいらない、休みもいらない、それでも楽しいと感じられること。
それは、好きなこと、やってみたいと真剣に思っていること。
もしかして、仕事ではなく夢?!
夢と仕事を結びつけることができると、幸せなことです。
また逆に仕事をしていきながら、それが楽しく夢中になれることへと変化していったなら、
それもまた幸せであり、達成感とか成長というおまけもついてきそうです。
私は自分とフレッシュマンには後者を勧めています。
なぜなら、やったことがないこと、ちょっと無理をしなければならないことにチャレンジしてできたとき、そう失敗を乗り越えたとき、それが「生きる力」「生きていく知恵」になっているからです。
そして、自分の今与えられている一歩前を見てください。組織のどんな仕事や結果につながっているのかを。
そしてその先には、喜んでくれている誰かがいることを、確認するのが大事なことだと思いませんか?!
こんなおとぎ話があります。
ある小さな村に一人の旅人が通りかかります。
歩く道のそばでは石切の職人が作業をしています。
一人の石切に「何をしているのですか?」と尋ねると、「見ての通りさ、医師を切るのが仕事でねぇ」と言います。
少し歩くと楽し気に作業をしている石切の職人に出会います。「何をしてるんですか?」と尋ねると、
「よく聞いてくれました。私の切った石がね、ほらあの山の教会になるんだよ。あの教会は村人がみんな集まって祈りをささげる教会さ。あの教会を作っているのさ」と指さし、明るく答えるのでした。