人は見た目が9割
『人は見た目が9割』ということが言われ、賛同を得た時期はもう遥か昔なのかもしれません。
ちなみに、私が国際イメージコンサルタントという資格を取得するきっかけになったのは大森ひとみ氏の『外見力』という言葉と著書でした。それももう20年も前の出来事ですものね。
今の時代はルールや規則よりも『自由』の方が優先されるのかもしれません。
良い意味合いも多いと思いますが、『自由』の重さも考えなければならない、と強く感じるこの頃です。
「身だしなみ」に現れるものは
さて、顔を出さない弁護士さんの記者会見をみました。
もちろん、その出来事の真相を知りたかったからです。
数千万円の金額を一人の個人に振り込む・・・というのは、まずは社内(役所内)のチェック体制がどうかという問題や、担当者が何の違和感も持たなかったのかという疑問のほうが大きいですが、今回は、『弁護士』の外見力の方に目が向いてしまいました。
その弁護士の声から判断すると、どちらかというと若そう。
話の重みも、声の若さから信頼しにくいところがあるなぁと思いながら見ていました。
そして、顔を出さないということをしたためか、メディアはこの弁護士の席につくまでの様子も撮っていました。
すると、
ワイシャツの後ろ身頃がパンツからはみ出し、上着からもはみ出し、というだらしなさ。
上着から覗くシャツの袖口がえらく長く、しかもボタンもとめていなくてだらしなさ満載です。
胸ポケットには、ごくごく普通のボールペンを挟んでいました。せっかくの弁護士バッチも偽物なのでは?と疑いたくなってしまいます。
それほど慌てて席に着いた様子でもなかったので、どういうことなのでしょう?
「外見力」をおろそかにしない
人は本質的には中身だと考えています。外側にお金も気持ちも使えない状況も無きにしも非ずだと想像できるからです。
とはいえ、外側に気を使える状況であれば、常識的に身だしなみは整えるのが基本的なマナーでもあります。
それが出来ない、あるいは頭がそこまで回らない、ということは、他の同じような場面・状況でも、にたようなことが起こりうるのではと、未来像が見えてしまいます。
記者会見の場において、色々準備をする時間が充分あったなか、最後の最後、たかが服装に気が回らないのだとしたら、この人の仕事の能力はどうなのだろうか。
もし、私が初めて仕事を依頼する席に、こんな弁護士が現れたら、少々検討させていただく時間をもらうことになるでしょう。
言葉や話す内容が『自分』を表すのだとしたら、服装もそれ以上にインパクトの強い自己表現となりうるのです。
この考え方、というか常識の範疇ではありますが、これを【外見力】と言います。
「人は見た目が9割」は人の心理をついているし、ビジネスマンのマナーでしょう。
※スーツの上着の胸ポケットは、内側左胸のポケットは名刺入れを入れるために、外側左のポケットはポケットチーフのみ入れてOKというルールがあります。