BLOSSOM通信

不器用さに気付く

週末にかけて、テレビで日本映画を2本みました。

それは「フラガール」と「おかんの嫁入り」

ほっこりと、人の交流と絆をかんじ、そのあたたかさに包み込まれる、そんな日常的な物語は安心・・・気持ちが暖まり、穏やかになります。

とはいえ、物語なので、波瀾万丈、山あり谷あり、雨降って地固まる、です。

誰でも、一度や二度、親や、身近な大切な人との関わりの中で、

素直になれない

意地を張ってしまう

逆らってします

反抗してしまう、ことを経験したことはあるでしょう。

そして、それらの行動は、“意に反して”のことが多かったのではないでしょうか?

だから、『後悔』という“おまけ”まで、ついてきてしまうのです。

素直になれない、意地をはってしまう・・・

それはもしかして、相手を思うがゆえの、不器用な思いやりのことがあります。

つい口に出してしまう

「大丈夫!」

全然大丈夫じゃないのに、言ってしまう言葉。

『いいの、自分でなんとかするから、自分で頑張ってみるから!だって、あなたには迷惑かけたくないから…』

そう、つぶやいている自分がいませんか?

“意地”と言うより、“思いやり”と捉えたいと思います。

但し、ひどく歪曲した、ひん曲がった、“思い込み”という思いやり。

逆らったり、つい反抗してしまうのは・・・

それはもしかして、相手にかまってほしいという、不器用な甘えです。

ついくちにでてしまう

「ほっといて!」

「なんにも、(私のこと)わかってないくせに!」

一人になるのが、本当は一番怖いくせに、言ってしまう言葉。

『もっと、私を見て!こっちを向いて!もっと話をしたいの、もっと甘えたいの!ねえ!』

そう叫んでいる自分がいるのに気付いてますね?

そんな自分の本当の気持に気付いて、葛藤しながら、互いをつないでいる絆が見えてくる、それが大切な人との関わりなのでしょう。

そして、私たちの人生には、永遠という時間はありません。

限られた時間、いいえ、“今”というこの時間をどう過ごすかが、後悔をしないことにつながるはずです。

「フラガール」も「おかんの嫁入り」も、

愛し合う家族の不器用な表現が涙を誘い、

“今”に気付き、自分の気持に素直になった“今”の言動に思わす笑みした映画です。