恥ずかしい謝罪・状況説明会見の様子
最近テレビで謝罪や謝罪につながる状況説明等の場面をよく目にします。
土下座をしていた男性もいますが、そのようなパフォーマンスは、逆にイメージダウンになる時代かもしれません。
何を伝えたくて土下座を?
そして、土下座をしているのに、赤系のネクタイ?!
翌日は青系でレジメンタル(縞柄)のネクタイ?!
しかもシャツの襟もとがだらしなくネクタイが締められてしました。
スーツもよれよれでしたね。
別の日に、運動部の問題で謝罪をしていた男性も青系のレジメンタルのネクタイでした。
何を考えていたのでしょう?
ビジネススーツは「ビジネスの制服」、だからルールがあります
男性のビジネススーツ(背広)には、ルールがあります。
私のビジネスマナー研修時でも、イメージコンサルタント時にも、必ず伝えています。
今日はその一つ、【ネクタイ】について。
男性のスーツを着用した時の、上着とシャツとネクタイが見える部分を【Vゾーン】と言います。
Vゾーンはその日の仕事に対する意思を伝える部分であり、そこに堂々と君臨する【ネクタイ】は相手の視覚に入りやすい部分です。
よって、そこに何色のどのような柄の【ネクタイ】を持ってくるか、はないがしろにしてはいけないのです。
ネクタイの「色」と「柄」が伝えるもの
【ネクタイ】は『色』と『柄』の組み合わせで、状況に合わせ、自分の意思を含めます。
赤色系のネクタイは『変革・熱意・攻撃・積極性』などの意味があります。
青色系のネクタイは『誠実・信頼・知性・落ち着き』などの意味です。
そして柄は、ビジネスでは7種類。
無地は色の意味をダイレクトに伝える柄。
レジメンタルは『攻める・積極性』を伝える柄。
ドット(水玉)は『優しさ・穏やかさ・エレガント』を伝え、
小紋は『万能柄』と言われます。
チェックは『地域・グループ・親しみ』を伝え、
クレストは『組織・集団・絆』を伝え
ペーズリーは『自然体』という意味があります。
色は色彩心理であり、自分自身に対してはもちろん、それが目に入る人に対しても“感情”を生ませることさえできるのです。
だから【赤色系のネクタイ】はプレゼンやここぞという時の営業等、熱く強い想いがある時に締めるネクタイなのです。その意味で、トランプ元大統領は赤色系無地のネクタイが多かったですね。
謝罪や冷静な説明・弁明が求められるときは【青色系のネクタイ】でなければなりません。
その場合の柄は無地または小紋柄です。オバマ元大統領が最後に訪日し広島県などを回られた時はずっと青色系の小紋のネクタイでした。
就活時には青色でレジメンタルのネクタイを勧められたことがあるのでは?
【青色系ネクタイ】の誠実さ×【レジメンタル柄】の積極性が好イメージにつながるからです。
非常識という幼さが露見する
今回の謝罪会見は成人のそこそこ職位のある男性でした。
ネクタイのこと一つ知らないのか、と残念であり、そういう非常識さで生きてきたなら問題も起こしやすいのかもしれないと妙な納得もできました。
恥ずかしいことです。
時代の移り変わりもあるのか、ビジネススーツも変化をしています。
“パジャマスーツ”などというものがあると聞き、服装を楽にすることがどれだけ仕事の効率を上げるものなのだろうかと疑問です。
自分の仕事に対する誇りの無さの方を感じてしまいます。
さて、謝罪等説明責任を問われる時は、
【状況にあった身だしなみと事実関係を明確にしたうえでの論理的な説明力】が必要不可欠です。 残念ながら、これは両方が整う必要があります。しかも、説明ができない人は身だしなみもできていないことが多いのです。