ビジネスでも、経営でも、視座を変えることの効果や重要性を知っておくと役に立ちます。
視座を変える、視界を広げる、ということは価値を創造することにもつながります。
現代の行動心理学NLPも枠組を変えて物事を捉えるリフレーミングという概念を重視しています。
2022年1月27日付の朝日新聞の【折々のことば】に、言語学者西江雅之氏の言葉がありました。
「身長と体重だけ見て人物評を行うというようなことを、一般の世界では平気でやっている人がザラにいます」
自分が今見ているものは、「物事の一例の、そのまた一側面でしかない」のにそこから全体をとうとうと述べ立てる風潮を憂える、と補足がありました。
木を見て森を見ず、ということですね。
人も物事もその真髄を知ってこそ、「わかった」といえるのかもしれません。
第一印象も重要ですが、本来の第一印象の意図は「敵か味方か」を判断することで、そこにその人の性格や強みまでは知りえるわけはないのです。
そして、10秒程度で決まってしまう第一印象が時間を経て親近効果といわれる、相手への信頼の第一歩であることは確かです。
人は自分の見たいものしか見ようとしない、自分の聞きたいものしか聞こうとしない、誰にでも当てはまることだからこそ、そこに気づき視野を広げていくことが成長にもなります。
物事は多面体であり、どの角度から見るかで異なる相貌を表すといいます。
いろいろな角度で見るチャンスがあるのなら、そのチャンスは大いに活かしたいところです。
「モノの見方一つで、好転させることができる」という意味でNLPではリフレーミングを考えることが多いですが、リフレーミングという概念は、物事への理解を深める効果があり、+αの価値を創造することができます。
相手の性格が深堀できたり、弱点が強みに変わります。その行動や事柄が役に立つ状況や行動・場面を考えることがリフレーミングです。
文章で読むとわかった気がするし、既にできているような錯覚になってしまいますが、実際は井の中の蛙というのが現状かもしれません。
既成観念にとらわれた、先入観にとらわれた、固定観念にとらわれた、近視眼的な、一面的、一方的な、狭いものの見方、ということです。
そうならないように、多面体で物事を捉える意識を持つことが様々な成長へとつながります。